楽曲を無料にして、ライブで売り上げる仕組み作りとは?


「メインの楽曲を無料にして、ライブで売り上げる仕組み作り」ができる音楽



ミリオンヒットを連発していたCDをメインで販売していた時代から、音楽配信が登場して、大きな変化が生まれました。

 

現在のデジタル社会では、レコード会社が従来のCDを制作して、売るというモデルから、より多くの方に楽曲を聴いてもらって、ライブに足を運んでもらい、チケットやグッズで売り上げるという流れが加速しています。

 

重要なのは、メインだった楽曲を無料にして、多くの人に聴いてもらう機会を増やす事で、ライブに来てもらって収益化していくという考え方です。

 

つまり、そこにしかない物=生のライブ、限定グッズに価値が生まれています。

 

CD発売記念の初回限定、デラックス版CDもそこにしかない物ですね。

 

このメインの物を無料にして、他で売り上げるという考え方をまとめた本「FREE」(クリス・アンダーソン著)から、無料音楽について大変参考になる内容が掲載されていましたので、ご紹介させていただきます。

 

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レディオヘッドの「ライブで収益を最大化させるまでの仕組み」


以前、レディオヘッドが、7枚目のアルバム「イン・レインボウズ」の値段を購入者につけさせた方法が話題になりました。

 

ホームページから、デジタル楽曲が入手できました。

 

無料でもOKなため、0円でダウンロードしたユーザーも多かったそうです。平均は6ドルだったとか。

 

注目は、このアルバムがもっとも商業的に成功したアルバムになった事です。世界で300万枚を売り上げました。(専用サイトのダウンロード、iTunesなど含む)

 

実は、2カ月後に正規のCDを発売したところ、全英チャートで1位に。

 

全国ツアーでは、過去最大のツアーとなり、チケットは120万枚売れたそうです。

 

そう、「ライブで収益を最大化させるまでの仕組み」と考えると、大成功な試みでした。

 

アーティスト50Centの視点「業界はコンサートグッズ販売の収入を最大化するべき」


アメリカの人気ラッパーである、50Centの紹介コメントによると、「コンサートはお客さんで一杯なんだから、業界はアーティストを360度あらゆる角度から管理する必要があるって気づかなきゃダメだ。業界は、コンサートグッズ販売の収入を最大化するべきなんだ」と語っています。

 

夏フェスが人気、日経MJもチケットぴあの好調を伝える


海外でもそうですが、もちろん日本でも、夏フェスが好調のようです。

 

先日読んだ、「日経MJトレンド情報源2010年版」には、サービス業のところで、チケットぴあの好調が伝えられていました。

 

不正コピーについて


気になる不正コピーについてですが、コンピューターゲームの開発者であるクリフ・ハリス氏がいろんな事を試した結果、コメントされています。

 

それによると、デジタルで、コピーできる物の違法コピーは止まらない。というのも、コピーガードを外すシステムを提供するものが現れるから。遅かれ、フリーと戦うことになる。

 

では、どうすればいいのか?

 

価値を認めさせる必要がある。または、正規の者が提供する付加価値を与える必要があるという事です。ユーザーがお金を払う理由が必要なんです。

 

時間の価値


アップル社のスティーブジョブス氏は、時間の短縮を考えると、正規でダウンロードする方が早い。音質も良い。

 

こういった点から、正規で購入する人も多いのでは、と考えているそうです。

 

まとめ


この様に、デジタル社会では、メインだった物を無料にして、他で売り上げるという無料経済の理解が必要になりますね。

 

メインを無料にして、有料版で豪華な体験をしてもらう、有料会員の「フリーミアム」という考え方もあります。

 

音楽などの複製できるデジタルコンテンツは、こういった無料経済の影響をモロに受けます。

 

そのため、「メインの楽曲を無料にして、ライブで売り上げる仕組み作り」をいかに早く気付いて、築いていくかが重要になるのではないでしょうか。



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